スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2007年2月南アフリカワイナリーツアー報告(2):ドルニエ① 

前回の続き。

2月17日午前

ドルニエ/Dornier
 
 昨年に続き、今回もツアーの開幕投手はドルニエ・ワイナリーにお願いした。長いフライトの翌日は身体は疲れ気味なので、あまり長い車移動はしたくない。ホテルからも車で約10分で行く事が出来るドルニエは便利な場所にあるし、疲れを忘れさせてくれるくらい美しいワイナリーでもある。

 ドルニエの象徴とも言える美しい曲線美のセラー。その前の貯水池の下に地下セラーがある。世界最先端の醸造設備を見るには最適なワイナリーだ。

20070314105855.jpg


 昨年は畑に入ることが出来なかったが、今年は栽培責任者のボブさんに畑を案内してもらった。一見、セラー内の設備を見る方が楽しいように思えるが、良質なワインはやはり「良質なブドウ作りから」。畑に入ることは大変重要なのだ。ここでは、ブドウの剪定(せんてい)、果実の成長度合いの違い、収穫のタイミングの見分け方、水分の調整などについて教えて頂いた。

20070316191422.jpg
畑で説明するボブさん

 畑の後は、醸造責任者のJC(ジェイシー)さんにセラー内を案内してもらった。完璧に温度管理された地下セラーは圧巻。そして、出来るだけ重力に逆らわずに上からブドウが流れてくるように、ステンレスタンクを上にあげ、その下を圧搾機が移動できるようになっている。これだけの設備を整えている所は他にもあまりない。

JC1.jpg
地下セラー内で説明する醸造責任者のジェイシーさん

20070316191656.jpg
タンクの下を圧搾機が動くようになっている

20070316192025.jpg

 
 この2月という時期はブドウの収穫と発酵時期であり、見学するには最適な季節。ステンレスタンクの中にある、今年初めてトライするという発酵途中のロゼを試飲させて頂いた。淡い綺麗なピンクで甘い香りのするドルニエらしい美しいロゼだった。
 日本では現状、ロゼは他のワインに比べてあまり売れていないが、南アフリカではロゼの人気は年々高まっている。特に女性には人気だ。センスのあるドルニエが作るロゼも楽しみだ。

20070316191402.jpg
テイスティングの様子

 その後はテイスティングを行なった。
 現在、ドルニエワインは下記の通り3つのレンジを扱っている。
・ドナトゥス・レンジ(トップレンジ:赤・白)
・シングルレンジ(単一品種:メルロ、ピノタージュなど)
・ココアヒル(低価格レンジ:赤・白)

 その中でもやはりドルニエは、トップレンジのブレンドがここの看板とも言うべきアイテムだ。透明感のある上品で綺麗なこのブレンド(赤・白)は、「新世界ワインの常識を覆(くつがえ)した!」と表現されたくらいニューワールドワインの中でも傑出している。

 2005年のドナトゥス・ホワイトはソーヴィニョンブランを外してシュナンブランとセミヨンだけのブレンドになっていた。2004年物はソーヴィニョンブランの爽やかで酸味のある感じが良く出ていたが、2005年は少しコクのあるワインになっていた。これはこれで、なかなか良い。赤も新しいヴィンテージは更に進化を感じた。南アフリカのワイン評価本、ジョンプラッター・ワインガイドでもドルニエは以前より沢山の星が付いていて、評価は更に上がっている。

 ドルニエワインの美しさは、どのようにして出来るのか?

 丁寧な栽培と良質なブドウの採取。ブドウに負担をかけない方法や完璧な温度管理。ドルニエワインは、最新の設備とスタッフの丁寧な作業から生まれるのであった。


 ドルニエは、まだまだ新しいワイナリーだが、5年後10年後、確実に南アを代表するワールドクラスのワインになっているだろうと改めて確信することができた。今後もドルニエワインは要チェックだ!

 最後にもう1つ。ドルニエは最近「生物多様性とワイン産業の共存プログラム」(the Biodiversity & Wine Initiative(BWI))のメンバーになった
(ドルニエのニュースのサイト2007年1月17日の記事→http://www.dornier.co.za/news/)。
 BWIの詳しい話については、また後日書くことにしますが、簡単に言いますと、「自然環境を保護しながら、ワイン産業も発展していきましょう」という趣旨で作られた南アフリカワイン産業と環境セクターの新しい組織。

 南アフリカワインができるこのケープ地方は世界で最も植物の種類が多い地域として、世界遺産(http://whc.unesco.org/en/list/1007)に登録されている。しかし一方で、ワイン産業の発展とともに、ワイナリー側は新しい畑を開拓するために手付かずの自然の土地もブドウ畑に変えていこうとする。それによって、このケープ地方にしかない貴重な植物も絶滅の危機に陥るので、それを救おうということだ。また、この多様な植物が育つ恵まれた環境のケープ地方だからこそ、そして、この環境を維持することによって、「世界に通用する複雑性のある素晴らしい南アフリカワインができ、ワイン産業も発展するのです。」と訴えている。こうして厳しいガイドラインに沿って、環境を意識したエコロジーなワイン作りが取り組まれている。

 南アフリカワインの環境に対するガイドラインについては、英語ですが下記でも御覧になれます。
http://www.ipw.co.za/

次回に続く。

ドルニエのサイト→http://www.dornier.co.za/

南アフリカの風景(スケッチ)by Tokunaga

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://miyakesouthafrica.blog18.fc2.com/tb.php/473-dc717350

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。