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フェアトレードにおける「伝え方」 

 最近フェアトレード(発展途上国の経済的に貧しい人々が作った物を継続的に購入することを通して彼らの経済的な自立を応援することを目的とする貿易)への関心が高まって来ています。時々私の所にも「どうすればフェアトレードは成功するのですか?」とか、「フェアトレードに関心があるが、どのような勉強をすれば良いですか?」というようなメールが届きます。

 本当の正解は常に探し続けるしかないのかもしれませんが、今回は「伝え方」について書いてみます。
 アジアやアフリカの貧しい人達の悲しい顔を流す映像やポスターで、「このような悲惨な状況の子供達を助けてあげて下さい!」という情に訴える方法がよくあります。このような状況も事実ですし、その現実を隠したり目をつむったりする必要はありません。
 ただ、このような伝え方では、「アフリカって貧しい、悲惨、かわいそう」という「マイナスのイメージ」ばかりが頭に残ります。そしてそれが偏見にもなります。偏見ができると物事を客観的に見たり考えたりすることも出来なくなります。結果として「与えるだけの援助」になったり、「(助けてあげるという)上からの目線」で相手を見てしまうことになることもあります。そのような目線で現地のプロジェクトをすると「こっち(日本側)がこれだけやってるのに現地の連中は反応がない!」というふうになってしまうこともあります。

 それよりも、むしろ「その国や地域の美しい風景や、素晴らしい特産物、貧しくてもそこで一所懸命働く人達の映像」を伝えることの方がもっと良い。これらは「プラスイメージ」を形成し、その国や地域への関心も高まります。そうすれば、中には積極的に関わろうとしたり、現地を訪れたいなど、ポジティブな考えや行動につながっていく。結果として、楽しいこと、ハッピーなことだからどんどん自然に広がります。

 どの個人、民族、地域、国にも得意・不得意、素晴らしい点も問題点もある。経済的な物差しで見れば、アメリカや日本が優位でしょう。しかし、サッカーならブラジル。陸上短距離ならジャマイカ。中長距離なら東アフリカ勢など、別の視点や角度で観れば必ず何処にでも誰にでも世界で通用するような長所があるはずです。勉強で留学するなら欧米かもしれないが、サッカーならブラジルに留学する人もいる。個人でも計算が得意な人もいれば、運動が得意な人、絵が上手な人もいる。
 世界を見渡せば、とても美しい色彩と模様の伝統的な織物を作っている民族も各地にいる。その手先の器用さには感心するが、その多くは女性達が支えている。それらをどのように伝え、どのようにアピールしていくかです。例えば、南アフリカのプラスイメージとマイナスイメージを挙げてみると、

<プラスイメージ>
・世界でも最も花や植物が多い地域の1つ。
・陸上の野生動物が最も多い国の1つ。
・世界で最も鉱物資源の多い国の1つ。
・世界で通用する素晴らしいワインがある。
・ラグビーなら1995年、2007年のワールドカップで優勝した。
・世界中の人達を魅了するミュージカル(音楽)がある。
・様々な民族の様々な文化がある。

<マイナスイメージ>
・世界で最も犯罪率の高い国の1つ。
・世界で最も経済的格差が大きい国の1つ。
・世界で最もHIV感染者の多い国の1つ。
・かつては差別的なアパルトヘイトがあった。

などがすぐに思い浮かんできます。

 世界一とまで行かなくても、世界で通用する(世界で戦える)レベルの物であれば、そしてその得意分野で戦えば、きっとチャンスはあります。その得意分野を見つけ出し、伝え、育て、プロデュースしていけば、きっとフェアトレードも広がり、多くの人に受け入れてもらえると思います。

 私は、たまたま偶然にも南アフリカのワインと出会う事が出来ました。それを作る素晴らしい人々とも出会えました。「こんな素晴らしいワインや人々を熱心に伝えている日本の会社は1つも無いのでは?」、「ワインならフェアトレードを明るく楽しく伝えることが出来るかもしれない。」と思い、ワイン専門家でもなかったですが、この業界に後発で参入しました。最初は大変苦労しましたが、御陰様で来年で10年を迎えます。多くの御支援も頂き、少しずつですが確実に広がっています。「伝え方」は本当に大事だと思います。フェアトレードが少しでも広まれば、そしていつかこのようなことをしなくても済むようになればと願っております。


 来週13日(土)に浜松で「フェアトレードワインのイベント」を行ないます。興味のある方は下記を御覧下さい。皆さんとお会い出来ることを楽しみにしております。
http://miyakesouthafrica.blog18.fc2.com/blog-entry-746.html

スーザン
タンディ・プロジェクトのCEOのスーザン(タンディ・プロジェクトはフェアトレードワインとして成功し、マンデラ賞も受賞しました。)

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